ベルリンドイツオペラ
ベルリン
   
Deutsche Oper, Berlin
  ベルリン分割時に旧国立オペラハウスが東地区となってしまったため、西地区にあった旧ベルリン市のオペラハウスを改装して作られた旧西ベルリン市の誇り、そして旧西ドイツを代表するオペラハウス.総監督は鬼才と呼ばれるゲッツ・フリードリヒ.内装は簡素.装置はすべて戦後製、予算的な制約も(おそらく)あり現代的な装置が多く、またバレエ用に作曲されていない曲をバレエに踊らせるなど、斬新な演出が多いため、良くも悪くも現代路線.あまり大げさなドレスアップは必要ないかも

【Webサイト】www.deutscheoperberlin.de
【オンライン購入】可
【チケット受け取り】建物入ってすぐのTageskasseにて当日チケット受け取り可.当日券売り場と同じ場所.
【最寄り駅】U Deustche Oper駅.地下鉄駅から濡れずに入れるので便利.
【その他】住宅街のど真ん中にあるという風情で周辺にレストラン等はほとんど無し.地下鉄でフリードリヒシュトラーセ駅あたりまで戻るが吉.
     

ベルリン国立歌劇場(ウンター・デン・リンデン)
ベルリン
   
Staatsoper Berlin (Unter den Linden)
  戦前のドイツ帝国の国立歌劇場で、ブランデンブルク門の東側にあったためベルリン分割時に旧東ベルリン市=旧東ドイツの所属となった.プロイセン宮廷歌劇場の流れを汲んでいるため、故に伝統的な装置を使った伝統的な演出が残っていて、旧西のドイチェオーパーの現代路線とは一線を画す.現在の総監督はバレンボイム.きわめて華やかな内装.男女とも平土間やバルコンに座るならばドレスアップ必要(ワンピースやジャケットではかなり寂しい).

【Webサイト】www.staatsoper-berlin.org
【オンライン購入】可
【チケット受け取り】建物入ってすぐのTageskasseにて当日チケット受け取り可.右と左で当日券売り場と預かりチケットが分かれているので並んでいる人に聞くこと.
【最寄り駅】S Unter den Linden駅.ブランデンブルク門からまっすぐ歩く.
【その他】夜は意外に寂しくなるがブランデンブルク門周辺や、ウンターデンリンデンにいくつかあるレストランなどが遅くまで営業している.
     

コーミッシェオーパー・ベルリン
ベルリン
   
Komische Oper Berlin
    ウィーンのフォルクスオーパーと同様に、スッペや「こうもり」などオペレッタなどをレパートリーの中心としているが、ベルリンのもうひとつの伝統であるヴァリエテのクラシック版という趣も漂う.ほんとにここはオペラハウスかと思うような無味乾燥なビルの中に入っているが、内装は絢爛豪華.軽歌劇と軽んずることなかれ、平土間ならばドレスアップが必要.演出はきわめて伝統的で安心して楽しめる.

【Webサイト】www.komische-oper-berlin.de
【オンライン購入】可
【チケット受け取り】建物入ってすぐのTageskasseにて当日チケット受け取り可.
【最寄り駅】S Unter den Linden駅からまっすぐアレキサンダー広場方面(ブランデンブルク門と逆)へ.
【その他】ウンターデンリンデンにいくつかあるレストランなどが遅くまで営業している.また周辺に大きなホテルがいくつかあるので、そのバーやカフェなどで軽食でも.
     

フィルハーモニー
ベルリン
   
Philharmonie
【上】KultureforumGemälgegalerieから見たPhilharmonie.一時に比べたらずいぶん整備された.【下】裏の駐車場.昔はここにカラヤン専用の駐車スペースがあったのだ
  ベルリンフィルの本拠地にて、いわゆる「カラヤン・サーカス」(ただし現地では誰もそんなことは言わないようだ).場所的には旧ベルリンの壁の際に建設され(今は壁は残っていない)、壁があった当時は荒涼とした雰囲気だったが、壁が取り払われ、ティアーガルテンの整備やポツダム広場の再開発が急速に進み雰囲気はかなり改善された.最寄りの駅から遠いというのは相変わらずだが、旧西時代は休止されていた地下鉄駅Potsdamer Platzが再開され、かなり行きやすくなった.大小二つのクラシック専用ホールを持つ施設で、ベルリンフィル以外にも毎日大概何かしらの演奏会が開かれている.また楽器博物館が併設されており、オケの人間としては行かないわけには行かない(博物館は入場無料だが、寄付を忘れないこと).コンサートホールなので特殊な演目(例えばフェストターゲの初日とかジルベスターとか)以外は、ワンピースにジャケットで十分.

【Webサイト】www.berlin-philharmonic.com
【オンライン購入】可
【チケット受け取り】建物西側の小ホール入口付近にチケット売り場あり、ここで当日チケット受け取り可.ただし当日朝にチケットを受け取りに行くと、開演前に来いといわれてしまう.
【最寄り駅】S/U Potsdamer Platz駅.ソニーセンターをずんずん越えて結構歩く.
【その他】公園のど真ん中で周辺にレストラン等は全く無し.ポツダム広場のカジノ付近には遅くまでやっているレストラン等多いので、Potsdamer Platzまで戻るが吉.
     

コンツェルトハウス
ベルリン
   
Konzerthaus

広場の中央に建つギリシャ風の柱を持つ建物がそれ(写真左側).右側の教会はフランス大聖堂.コンツェルトハウス左側にはほぼ同じデザインのドイツ大聖堂が建つ.
  戦前はオペラハウスだった建物でシャウシュピールハウス(演劇場)と呼ばれていたものをクラッシック音楽専用のコンサートホールに改装した.ヨーロッパ一美しいといわれるジャンダルメン広場に建つ美しい建物で、音響的にはフィルハーモニーのほうがよいとされているようだが、クラシックな雰囲気は捨てがたい.建物内に楽譜屋が入っており、コンサートに行った場合は必見.コンサートホールなので、ワンピースにジャケットで十分.
ここは早めに行って、内のカフェでシャンパンを買ってそれを手に持ってバルコニーから外に出るとジャンダルメン広場が眼下に広がる.この風景を楽しまない手はないが「シャンパンを買って」というのがポイントである(ジュースやカフェではだめなのだ).

【Webサイト】www.konzerthaus.de
【オンライン購入】演目によって異なる
【チケット受け取り】ホールの入り口は正面の大階段を上って(日本風にいう)2階.この大階段の下にチケット売り場あり、ここで当日チケット受け取り可だが、事前受け取りの対応は主催者によって異なる模様.
【最寄り駅】 U Französische Strasse, Stadtmitte もしくは Hausvogteiplatz
【その他】ジャンダルメン広場の周囲には各国料理のレストラン・カフェなど盛りだくさん.ベルリンヒルトンも隣接しており、こと食事の心配はなし.
     

バイエルン国立歌劇場
ミュンヘン
   
Bayerische Staatsoper


【上】National Theather 全景【下】貴賓席付近.ワグナーがここから手を振って政治問題と化した.



  旧バイエルン王家の宮廷歌劇場がその発祥で、3つの舞台と350年の伝統を持つドイツ最高のオペラハウスのひとつ.演目はヴィステルバッハのクラシックを基調にしながら現代的な味付けを忘れない、いわばバイエルンの伝統に沿ったもので、新鮮な感動が味わえる.また特にワグナーやリヒャルト=シュトラウスはこの歌劇場の伝統であり、ここのマイスタージンガーはやはりマスターピースである.
大劇場National Theaterの開演のベルが鳴ると大天井のシャンデリアがすうぅっと引き上げられる様はちゃんと見なくてはいけない(つまりベルまでに席に着いていけないということ).内装は贅を尽くした賢覧豪華なもの.バルコンど真ん中に貴賓席がしつらえられており、ここにルードウィヒやワグナーが座っていたのかと思うとなかなか感慨深い.幕間の軽食が大変充実しており、ローテ・グルツェとよばれるデザートが人気(これは本当は北ドイツのデザートなのだが?)で、幕間にはわれもわれもと皆このデザートを買いに並ぶ.合唱団に日本人男性が在籍しており、彼を探すのもまたひとつの楽しみ.男女とも平土間やバルコンに座るならばドレスアップが必要(現代演出の演目でもかなり入れ込んでドレスアップしてくる人多し.ワンピースやジャケットではかなり寂しい).またマキシミリアン通りを下ったところにオペラショップあり.

【Webサイト】www.staatstheater.bayern.de/staatsoper
【オンライン購入】可
【チケット受け取り】以前劇場裏手にあったチケットオフィスは取り壊され、現在劇場入り口の当日券売り場(Abendkasse)で仮営業中.
【最寄り駅】S/U Marien Platz駅、もしくは U3-6 Odeons Platz駅から徒歩3分ほど.目の前にStrassenbahn 19番の停留所あり
【その他】オペラ座の向かいにあるビーアハウス・シュパーテンはまずお勧め.ただしオペラ前に寄った場合には、支払いの段になって人が来ないことが多いので気を揉む.オーダーを全部持ってきたところで代金を支払ってしまうこと.ホテル アム・プラッツルや有名なホフブロイハウス付近にもさまざまなレストラン多し.Neues Rathaus地下にあるラーツケラーも遅くまで営業していて、使える.
     

フィルハーモニー(ガスダイク)
ミュンヘン
   
Philharmonie (Gasteig)

【上】Gasteig 全景【下】大ホール(フィルハーモニー)内部。透明な丸い反射板がきれいだ.

 


  ミュンヘンフィルの本拠地にて、1985年にオープンした新しいミュンヘン市の芸術文化の中心センター.コンサートホールや図書館、音楽大学をはじめとするさまざまな施設が同居している.大ホールはPhilharmonie、小ホールはCarl-Orff-Saalと呼ばれる.タクシー運転手には「Philharmonie am Gasteig」と言ったほうが分かりがよいようだ(Gasteigはこの周辺の地名のため、"Gasteig"だけではどこに行けばいいのかわからない).大ホールPhilharmonieはワインヤードスタイルの美しいコンサートホール.コンサートホールなのでワンピースにジャケットで十分.

【Webサイト】www.gasteig.de
ミュンヘンフィルはこちら www.muenchnerphilharmoniker.de
【オンライン購入】可 München Ticketにて www.muenchenticket.de
【チケット受け取り】
【最寄り駅】S1-8 Rosenheimer Platz駅すぐ、目の前にStrassenbahn 18番の停留所あり
【その他】Rosenheimer Strasse付近にいくつかレストラン等あり.S Isartor付近には夜遅くまで営業しているカフェ等あり.
     

ハンブルク国立歌劇場
ハンブルク
   
Hamburgische Staatsoper


写真提供 渡邉慶知(当団楽団員)

 

  325年に渡る歴史を誇る歌劇場であるが、ハンザ同盟の中心都市にふさわしく市民の資金で建設・運営されていた点で、ほかの大都市の(旧官営)オペラハウスとは一線を画する.もちろん現在はハンブルク市の組織である.ハンブルクは第二次世界大戦で最も被害の大きかった都市の一つで、旧歌劇場も完全に壊滅し建物も大道具もすべて戦後製ゆえ、質素かつ現代的ではある.ウィーンに行く前にマーラーが音楽監督をしていたことも有名で、外壁にはそれを記念したプレートがはめ込まれている.現在新しい建物の建設がすすめられており、今の建物を拝めるのもさほど長いことではないかも.

【Webサイト】www.hamburgische-staatsoper.de
【オンライン購入】可
【チケット受け取り】事前受け取りはGrosse Theatherstrasse 35のチケットオフィスへ(オペラ裏側).当日受け取りはAbendkasseへ
【最寄り駅】U Stephansplatz駅 もしくは Gänsemarkt駅
【その他】市内中心部のため、周辺にレストラン等多数.
     

ケルンフィルハーモニー
ケルン
   
Kölner Philharmonie
    日本で言うところのケルン放送交響楽団(正確には西ドイツ放送交響楽団、WDR Sinfornieorchester)の本拠地.ワインヤード型の美しいコンサートホールであるが、同型のほかのホールと比べ傾斜がかなり急.場所はケルン大聖堂のすぐ横.
日本では若杉 弘との仕事やベルティーニとの録音で広く知られている同団だが、実は現代音楽を大変得意とするオーケストラでもある.コンサートホールなので平服で十分.

【Webサイト】www.koelner-philharmonie.de
WDRはこちら wdr.de/radio/orchester/sinfonieorchester
【オンライン購入】ケルンチケット KÖln Ticket で可.ちなみにケルンチケットではサッカーチケットも購入可.
【チケット受け取り】ケルンチケットで買った場合は、中央駅降りてすぐケルン大聖堂足元のケルンチケットのオフィスへ
【最寄り駅】ケルン中央駅
【その他】市内中心部のため、周辺にレストラン等多数.ケルシュKölschと呼ばれるビールが名物.
     

ドレスデン国立歌劇場
ドレスデン
   
Staatsoper Dresden
  オペラ座の建物はゼンパーオーパー、楽団はシュターツカペレ、オペラ座組織はシュターツオーパーとなかなかややこしい.ザクセン選帝侯家の宮廷歌劇場をその祖としているだけあり、内外装とも大変美しい.ドレスデン旧市街とゼンパーオーパーは大戦末期の連合国軍によるドレスデン爆撃で壊滅したが、その後市民が瓦礫を拾い集め、復元したという美しい逸話を持つ.旧東独時代には芸術による外貨獲得政策の一翼を担っており、日本を含め海外公演も多数行った大きなオペラハウスである.それゆえ演出はよく言えばクラシック、安心してみていられるが悪く言えば古臭いとも.ワグナーが宮廷楽長を勤め、リヒャルト=シュトラウスの「サロメ」「エレクトラ」「ばらの騎士」「アラベラ」を立て続けに初演した劇場でもある.

【Webサイト】www.semperoper.de
【オンライン購入】
【チケット受け取り】
【最寄り駅】
【その他】市内中心部のため、周辺にレストラン等多数.
     

バイロイト祝祭劇場
バイロイト
   
Bayreuth Festspielhaus
  いわゆる「バイロイト音楽祭」の会場であり、専用劇場.チケットの入手は難しいらしく、仮に入手しても今度は宿の確保が極めて難しいとのこと.音楽祭 Festspiel をやっていないときは、劇場の案内ツアーがあり、これに参加するのが庶民の楽しみ方か.奈落の底のオーケストラピットまで連れて行ってくれ、興味深い.この劇場、写真で見ると堂々とした姿だが、裏手に回るとまるで鉄工所のように骨組みだけで結構笑える.劇場は丘の上にあるが、この麓付近の道がすべてワグナーの楽劇に出てくる役名になっているのもまた笑える.

【Webサイト】www.bayreuther-festspiele.de
【オンライン購入】不可.詳細はチケットオフィスへ
【最寄り駅】バイロイト駅.駅から遠いためタクシー.祝祭劇場裏手に広大な駐車場あり.
【その他】周囲は森.Festspiel会期中はホテルが会場横に店を出しているようだ(プレハブでない建物が建っている)が、会期以外は営業していない.これ以外には会場付近には食べ物やs飲み物を提供するような施設は見あたらない.バイロイトそのものはなりは小さいが、ブランデンブルク辺境伯の宮廷があったこともありいろいろ洗練されたレストランがある.Festspiel会期中でなければレストランには事欠かないだろう.
     

ウィーン国立歌劇場
ウィーン
   
Wiener Staatsoper


【上】ホワイエ天井
【下】アルベルティーナー側から

 

  ハプスブルク家の宮廷歌劇場の流れを汲むオーストリアを代表する、いや世界屈指のオペラ座.オペラに来た人が談笑できるように(まさに社交の場、なのだ)ホワイエが非常に広く取られており、ここに飾ってある歴代監督や有名な歌手などの絵姿を見て回るのも楽しい.故に早めに到着するのが可.有名なロダン作のマーラーのブロンズ像もここにある.内部も豪華絢爛、男女とも覚悟を決めて服を着ていくこと.特に平土間やバルコンに座る女性は飾り物も含めドレスアップが必要.男性もジャケットにチノではかなり目立つ.少なくともダークスーツ着用のこと.毎日劇場のツアーがあり、装置を組み立てている舞台を見ながら説明を聞いて歩くのも楽しい.このツアーは予約不要.

【Webサイト】www.wiener-staatsoper.at
【オンライン購入】可.座席指定までできる優れもの
【チケット受け取り】前日までの受け取りはZentrale Kassen der Bundestheather (Haunuschgasse) が便利.土日も 開いているし、フォルクスオーパー、ブルク劇場などの国立の歌劇場のチケットを纏めて受け取れる.平日は国立歌劇場のTageskasse でも受け取り可能.当日受け取りは各劇場のホワイエにあるAbendkasseへ.
【最寄り駅】S/U各線の Karlsplatz / Oper駅.駅から広い道路(Opernring)を渡ってすぐ.
【その他】市内中心部にあり、周囲にはレストラン・カフェなどなんでもあり.
     

ウィーンフォルクスオーパー
ウィーン
   
Volksoper Wien
    国立歌劇場 Staatsoper が貴族や上級市民のためのオペラ座だとすれば、庶民のためのオペラ座がフォルクスオーパー.伝統に則り、レパートリーはレハールやスッペなどのいわゆる軽歌劇や最近ではミュージカルも.チケットもStaatsoperに比べるとずいぶん安い.服装は普段着でも可.

【Webサイト】www.volksoper.at
【オンライン購入】可.
【チケット受け取り】前日までの受け取りはZentrale Kassen der Bundestheather (Haunuschgasse) が便利.土日も 開いているし、フォルクスオーパー、ブルク劇場などの国立の歌劇場のチケットを纏めて受け取れる.当日受け取りは劇場入り口のAbendkasseへ.
【最寄り駅】U Währinger Str. - Volksoper駅.駅からすぐ.
【その他】周囲は住宅街.UでWestbahnhofあたりまで戻ったほうが吉か.
     

楽友協会
ウィーン
   
Musikverein


【上】ムジークフェラインザール夜景【下】大ホール内部。撮影はリハーサル前に行ったもの(念のため)

  いわゆる「ウィーンフィル」の本拠地であり、大ホール、ブラームスホール、ゴットフリート・フォン・アイネムホホールと三つのホールを抱える建物の総称.大ホールは金きら金でパッと見趣味が悪いが、日曜の昼下がり(つまり定期演奏会その時に)天窓から差し込む太陽の日差しの美しさと、これが金色に反射する様を見てしまえば、そんな喉まで出かかった凡人の感想も腹の底まで戻っていってしまう.この確信犯的設計には言葉がない.当然本家楽友協会(ムジークフェライン Geselleschaft der Musikfreunde)の事務所もここにある.大ホールも含めたツアーもあるが、事前予約が必要.定期演奏会のチケットが手に入った場合は、席がどこであろうとある程度の格好をしていくこと(昼なので正装の必要はないが、平服だと寂しいだろう).ただしStehplatz(立ち席)の場合はどんな格好でも可で、逆にドレスアップしていくとかなり浮くだろう.ジュネスの場合は回りに青少年諸君がわんさといるので、たとえ平土間であってもどんな格好でも可(Tシャツにジーンズだって問題ないだろう).ステージ上もみんな普通の格好だし.

【Webサイト】www.musikverein.at
【オンライン購入】可.ウィーンフィルの定期演奏会のチケット数は少ない.定期演奏会のチケットはなかなか手に入りにくいと言われているが、ノイヤーレ等特殊なものを除けば、プレミアムを払う気があるのであれば街のチケット屋でかなりの確率で買える.またごく直前にTageskasseで買える場合もある(この場合は定価).また上記Webサイトではウィーンフィル以外のチケットも購入できる.
また金曜日に定期演奏会とおなじ演目・同じ出演者で通し練習を公開しており、このチケットであれば買える確率は高い.このチケットは青少年の教育を目的とした組織「ジュネス( www.jeunesse.at) 」によって扱われており、これもオンラインで購入できる.ちなみにジュネスの場合、あくまで「通し練習」なので、止まることもある.さまざまな理由からメンバーの弟子が吹いているということもあるようだ.
【チケット受け取り】定期演奏会や他団体の演奏会など、ムジークフェラインから直接買ったチケットの受け取りはTageskasseへ.ジュネスで買ったチケットの受け取りはTageskasseではなく、建物内のジュネスのオフィスに直接行く
【最寄り駅】S/U各線の Karlsplatz / Oper駅.駅から若干歩く
【その他】市内中心部にあり、Karlsplatzまで戻ればレストラン・カフェなどなんでもあり.
     

コンツェルトハウス
ウィーン
   
Konzerthaus, Wien


【上】正面【下】大ホール内部。撮影は最終カーテンコールで行ったもの(念のため)

  ウィーンのもうひとつのコンサートホール.連日さまざまな演奏会が催される.大ホールと2つの小ホールで構成されている.大ホールはムジークフェラインザールほど華麗ではないが、均整の取れた美しい装飾が見もの.ホールは四角い体育館形式で最近流行の空中反響板等もないため、あまり大編成のオケではやや木管や弦が沈むなどするが、それでも間接音重視の優しい響きはウィーンならでは。服装は演目にもよるが、普段着だとかなり寂しい.最近年に数回ウィーンフィルの演奏会をこちらで開催することもあり、チケットが取れるかもしれない.
小ホールは、MozartsaalというMusikvereinのBrahmssaalと同様の室内楽用の素敵なホールがあり、室内オケの規模でもよく使うが、ホール中の柱によって場所によって見づらい席もあるので注意.またアンサンブルやリサイタルに用いられているSchubertsaalというより小さなホールもあり、この響きも素晴らしい.
建物正面入り口の右側外壁によく書籍などで見るマーラーのレリーフ。建物反対側にはこれまた有名なベートーヴェンの大きな銅像がある。さらに最寄り駅Stadparkの出口から例の金色のシュトラウス像(Stadtpark園内)まではすぐだ

【Webサイト】www.konzerthaus.at
【オンライン購入】可.
【チケット受け取り】受け取りは入り口左側のTageskasseへ.当日受け取りも同じ場所.
【最寄り駅】U4 Stadtpark.駅からKarlsplatz方面に若干歩く.
【その他】市内中心部にあり、Karlsplatzまで戻ればレストラン・カフェなどなんでもあり.建物内にフレンチレストランma'estroあり、なかなかに美味.
     

ザルツブルク祝祭大劇場・小劇場(ザルツブルク音楽祭)
ザルツブルク
   
Salzburger Festspielhaus
    モーツァルト生誕の地で行われる、夏の音楽祭.主に旧市街のメンヒスベルクの丘の岩を切り出して作られた祝祭大劇場、改築中の小劇場(2006年にも完成予定)、フェルゼンライトシューレと呼ばれる旧乗馬学校で公演が行われる.

【Webサイト】www.salzburgfestival.com
【オンライン購入】1月初旬に郵送での販売を締め切り、残券をオンライン販売する
【チケット受け取り】基本的に郵送してくる
【最寄り駅】
【その他】
     

オペラ・バスティーユ
パリ
   
Opera Bastille, Paris
  ミッテラン時代の1989年にフランス革命200年を記念して新たに作られた歌劇場。 ガラスを多用した斬新なデザイン(設計はカルロス・オット)はパリ市内の新しい建築の中でもひときわ目を引くが、2700席を有する内部はそれほどモダンな印象はなく、客席の雰囲気も良い意味で大衆的。舞台の転換はさすがに高度な技術を感じさせ、非常に洗練されている。端の席からも舞台、オケ・ピットがよく見える。音響も悪くない。ただ、旧来のオペラ座(オペラ・ガルニエ)はバレエの上演が中心になって、パリでは今でもそちらを好む声が少なくないことも付け加えておかねばなるまい。

【Webサイト】www.operadeparis.fr(オペラ・ガルニエと共通)
【オンライン購入】可
【チケット受け取り】日本からの注文には郵送でスムーズに対応。当日券売り場での対応もわかりやすい。
【最寄り駅】メトロ1,5,8番線Bastille駅。
【その他】周辺にはカフェ、レストラン多数あり、飲食には事欠くことなし。
     

サル・プレイエル
パリ
   
Salle Pleyel, Paris
  パリにおける由緒あるホールにして、パリ管弦楽団の本拠地。改装されて音が前より良くなったとの評価が高い。内部は真っ白で愛想のない作りだが、独特の清潔感がある。パリ管を聴く限りでは、こちらの思い入れもあるのか、やはり管楽器や打楽器の音の伸びが素晴らしいという印象。音の反射との兼ね合いもあるのかもしれないが、逆に弦楽器はもう少し前に出てほしいというもどかしさがないわけではない。そのかわり、音は絶対に角が立たず、あくまでもまろやか。ここに来るとフランス音楽の響きの由来を知ることになると思う。

【Webサイト】www.sallepleyel.fr
【オンライン購入】可(パリ管のウェブサイトからも簡単にできる)
【チケット受け取り】オンライン購入に対してはすばやく対応し、郵送してくれる。チケット売場はホール入って右手、当日券売場は正面左方にある。
【最寄り駅】メトロ2番線Ternes駅。凱旋門駅(Charles de Gaulle Étoile, メトロ、RER)にも歩ける距離。
【その他】ホールのある通りでテルヌ広場の角のブラッスリー「ロレーヌ」(Brasserie la Lorraine)の生牡蠣はおすすめ。値段は少し張るが、試してみる価値あり。
     

チューリヒ歌劇場
チューリヒ
   
Opernhaus Zürich
    やや小振りだがヨーロッパ屈指の伝統をもつ劇場で、ベルクの『ルル』などもここで 初演された。
現在のシェフはウェルザー・メスト。アルノンクールなども常連で、ウィーンなどの 大きな劇場が保守的な傾向に流れるのに背を向けて大胆な演出を採用、聴衆の支持も獲得しつつある。クリスティなど古楽系の指揮者が振るときはピリオド楽器のオケを編成し、演奏する。振付のSpoerliの着任以来、バレエの水準も極めて高くなったとの評価があり、オペラ、バレ エともにはずれのない安定性の高い劇場。招聘するソリストも充実している。劇場の音響も素 晴らしい。
聴衆はミュンヘンやベルリンほど熱くはなく、一定の節度を守っているところがお国 柄か。
劇場はチューリヒ湖のすぐそば。幕間にテラスに出てぜひ美しい景色を楽しみたい。

【Webサイト】www.opernhaus.ch
【オンライン購入】簡便だが、複数の公演をまとめて予約することは難しい。日本ではカード決済不可。
【チケット受け取り】郵送してくれるが、銀行を通しての日本からの送金は割高。郵便為替で送る方が手数料は安くなる。劇場の中、右手側にKassaがあり、親切に対応してくれる。当日券もここで購入。最上階のZweiter Rang Mitteがいちばん安いのに舞台もよく見えるのでねらい目。
【最寄り駅】国鉄ならStadelhofen駅(中央駅から一駅)から歩いてすぐ。
【その他】レストランやカフェ、デリカテッセンなどが周辺にたくさんあるので食事は困らない。終演後の遅い時間でも何とかなる。近辺のBellevueという界隈はチューリヒの若者が集まるオシャレな街 に変身しつつある。
     

チューリヒトーンハレ
チューリヒ
   
Tonhalle Zürich
  Arte Novaへの録音でおなじみのチューリヒ・トーンハレ管弦楽団の本拠地。
ホールはMusikvereinを一回り小さくしたような感じだが、低弦の響きが特に美しい。トーンハレ管はジンマンがシェフになってから地元の聴衆のみならず世界的にも評価を高めた。少し地味目だが、聴衆の拍手はいつもあたたかく、気負うことなく気持ちよく音楽に浸ることが出来るのが特徴。

【Webサイト】www.tonhalle.ch
【オンライン購入】簡便。カード決済可。郵送してくれる。
【チケット受け取り】ホール入って右側にKassaがあり、公演1ヶ月前から販売。当日券も開演1時間前からここで。
【最寄り駅】トラム2,5,8,9、11のBürkliplatz
【その他】ここの聴衆はぎりぎりまで席に着かず、Barで飲み食いしてだべり続ける。貧乏留学生などは開演前や休憩時にはその分、ちょっと居心地が悪い。食事はBellevueまで戻るか(チューリヒ湖の素晴らしい夜景もお忘れなく)、駅前通(Bahnhof Strasse)まで出るのが無難。
開演前のホール内部。写真中央は坪井秀人氏ご子息  
   
     

王立オペラ座(ロイヤルオペラハウス)
ロンドン
   
Royal Opera House, London
  新装成ったロイヤルオペラ.非常に美しく機能的にデザインされたホワイエをはじめとするユーティリティと伝統的なホール内部の違いが印象的.オペラそのものは比較的オーソドックスな演出で、ドイツなどのオペラハウスでとんでもない現代演出に出会ったりすると、意外にここのオーソドックスさが心地よい.といっても、大陸の田舎オペラハウスに比べれば歌手もオケも超一流、要するに安心してみていられる、ということである.すべての非英語の公演で字幕が出てしまうのが、却ってうっとうしいかもしれない.ここはロンドン一のオペラハウスであるが、あまり華美に着飾っている雰囲気はない.しかしやはりジャケットよりはダークスーツが似合う.Box Office並びにオペラショップあり.

【Webサイト】www.royalopera.org
【オンライン購入】可
【チケット受け取り】Bow Street側から入ったBox Officeにて.事前受け取りも当日受け取りも同じ場所.
【最寄り駅】Covent Garden.タクシーはBow Streetで降りる.終演後にタクシーを拾うのは難しい.おとなしく地下鉄で帰ること.
【その他】ホール内に大きな食堂あり、サンドイッチ等買えるが伝統的なイギリス的な味.コベントガーデンにある店に入ったほうがまだまし.終演後ならチャイナタウンに行くのも吉か.
     

 

メトロポリタンオペラ
ニューヨーク
     
  リンカーンセンターと呼ばれるオペラハウス・バレエ劇場・大コンサートホール・小コンサートホールを擁する文化施設の中にあり、まずアメリカ合衆国を代表するオペラハウス.エントランスの壁画はシャガール.やはりアメリカ、オペラであってもまずエンターテインメントという認識があるのか、泣かせるところでは泣かせ、笑いをとるところはとるのはさすが.故にあまり難しいことを考えず、素直に流れに乗って泣き・笑いしているのが正しい姿勢かも.
舞台はきわめて豪華・演出も伝統的.チケットは意外に安い.Webサイトには珍しく「ドレスコード」なんて項目があり「好きな格好で来てもらって結構、ガラなんかではドレスアップしてくる人が多いがそれもオプションだ」なんてことが書かれているが、まともに受け取るとえらい目に遭う.ここはニューヨークの上流階級の社交場の一つであることを忘れないように.つまりドアなどでは絶対にレディーファースト、間違ってもクロークで隣の女性と番号札の出し合いなどしないこと.ご多分に漏れず当施設は全面禁煙である.愛煙家の方は注意すべし.
このオペラ座は日本では"MET"の愛称で通っているが、ニューヨークでMETというとやはりメトロポリタン美術館 The Metropolitan Museum of Art がまず思い起こされる.タクシーを利用する際には"The Metropolitan Opera at Lincoln Center"か、単に"Lincoln Center"と言った方が確実だろう.
リンカーンセンター内にはオペラハウスやニューヨークフィルハーモニックなどのロゴグッズを初めとする音楽関係の商品を扱う店あり.

【Webサイト】www.metopera.org
【オンライン購入】可
【チケット受け取り】1階ロビー北側のBox Officeにて.事前受け取りも当日受け取りも同じ場所.
【最寄り駅】地下鉄66th Street (Lincoln Center)下車、すぐ
【その他】意外にちゃんと食事のできるところが少ない.ミッドタウンやタイムズスクエア周辺で腹ごしらえをしてから来るなり、ホテルの近くで深夜営業の店を探した方がいいかも
     

カーネギーホール
ニューヨーク
   
Carmegie Hall
   

1891年に創建され、こけら落としにチャイコフスキーを呼んだあたりのエピソードは映画 "Music of Hearts" にも取り上げられたが、鉄鋼事業で財をなしたアンドリュー・カーネギーが出資し作ったホール.現在は2つのホール(2,804席を持つ大ホールがアイザック・スターン・オーディトリウム、268席の小ホールがワイル・リサイタルホール)があるが、2003年秋にかつて映画館であった地下部分に約700席の可動座席を持つザンケル・ホールがオープンする.
現在でこそ「音楽の殿堂」などと呼ばれているが、意外にこのホールの歴史は苦難の連続でもあった.経営難から映画館やレストランとして使われた時期もあり、またリンカーンセンターのオープンでコンサート会場としての役割を失いかねない事態ともなったが、故アイザック・スターンの尽力によりニューヨーク市が施設を買い上げたため現在でも存続している.しかしそれ故か貸しホール事業以外は教育プログラムやファミリープログラムが増えたともいえ、現在はポップやJazz音楽にも解放されている.

【Webサイト】www.carnegiehall.org
【オンライン購入】コンサートによっては可能
【チケット受け取り】Box Officeにて.18時にBox Officeが閉まった後はホールにて
【最寄り駅】地下鉄 7th Avenue 57 Street
【その他】ホール真裏に楽譜屋あり.少々古ぼったい感じでスタッフはたくさんいるがフレンドリーかというと、どうか?オーケストラのポケットスコアも在庫しているが、ちょっと版型の大きなものは2階の事務所に隠匿している.2階部分は開架式ではないのでスタッフに尋ねてみること.

     

シドニーオペラハウス
シドニー
     
 

「シドニーオペラハウス」は大小5つのホールを持つ文化施設の総称で、オペラハウスだけではなくコンサートホールもここにある.ヨットの帆が重なり合ったような特徴的な姿はシドニーの重要なアイコンとなっているが、それゆえ特にオペラハウス館内は複雑な導線を描かざるをえなかったようで、延々と階段を歩かされ自分の席に行くまでこれまた一苦労である.
オペラカンパニー Opera Australia は1997年にオーストラリアオペラとビクトリア州立歌劇場が合併したもので「世界中で3番目に忙しいオペラカンパニー」なのだとか.しかしオペラハウスの建物そのものの規模はあまり大きくはなく、こぢんまりとしている.館内には様々なロゴグッズを売る店やレストランなどがある.

【Webサイト】www.sydneyoperahouse.com
【オンライン購入】可能
【チケット受け取り】Circluar Quay駅からプロムナードをまっすぐ歩いてくると「Box Officeこっち」の表示があるので見落とさないこと.オペラハウスやコンサートホールの建物とは別棟.
【最寄り駅】最寄りはCircular Quayだがここから異様に遠い.なんせ建物は埠頭の先端にある.急いでも徒歩15分は見ておくのが賢明
【その他】駅から遠く、駅とオペラハウスの間は港なので、市内中心部でゆっくり余裕を持って食事に行ってオペラに行くのがよいだろう.時間があるならばオペラハウスと反対の埠頭にあるシーフードレストラン(何軒かある)あたりで牡蠣なんぞをつまみにぼんやり海を見ながら、というスタイルが最高である.シドニーの夜は意外に早く、場所柄もあるので終演後はタクシーなど使って早く帰った方がよいかも.